学生実習 9年一貫の屋外教育の推進と自然教育 教育推進専門書と図書設備
本実験林は豊富な環境資源を有しており、本校の各教育実習課程に協力する以外に、国内外の教育実習や学術研究へも、最も優れた自然教育の屋外授業の場を提供している。それ以外に、近年では国際学術交流も積極的に推進しており、国際学術活動に参加し、国際林業学術機構と合同で研究する計画があり、このことは、台湾は国際上の可視性向上に大きな期待をもたらしている。
学生実習
本実験林の教育実習は、本校の森林環境および資源学科の学生が主に実習しており、生物農学院の一般教養や実技課程(農業実習、田園実習、生物多様性実習、生物多様性概論など)と協力して、生物農学院以外の学科学生でも、本科専門訓練以外のことにも手を広げ、自ら直接体験できる学習と実習の機会を提供している。本実験林の本校の教員や学生のために教育実習の場を提供している以外に、各専門学校の実習も引き受けており、高農森林学科の学生が2ヶ月間フィールド実習を体験することも可能だ。また、1987年からは各専門学校の森林学科、観光やレジャー学科の学生に夏期実習課程を開講している。 | » 森林生物の多様性体験コース― 高山植物の多様性の観察 |
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2003から2006年の間に本実験林で教育実習を行った学生数は、本校森林環境および資源学科で593人、本校の他学科であわせて1,581人、各専門学校や高農森林学科で93人、専門学校観光学科とレジャー学科で32人であった。 |
9年一貫の屋外教育の推進と自然教育
本実験林は生物資源を豊富に有しており、多様な気候、異なった自然環境の様相が存在しているため、屋外教育と自然教育の場として最適である。最近では環境教育が大衆化し、その需要に合わせて実験林も改進し、渓頭、鳳凰、和社、東埔、下坪の5ヵ所に自然レクリエーションエリアと、水里木材利用・製品展示センターを開設した。また渓頭には竹類のサンプルパーク(面積約1.95ヘクタール、50種)と、シダ類のサンプルパーク(面積約1.2ヘクタール、60種)、針葉樹のサンプルパーク、コケ類のサンプルパーク、原生シュウカイドウのサンプルパーク等を屋外教育の場として提供している。近年では、解説サービスと自然教育の企画設立に積極的に取り組むとともに、国民小学校、中学校と協力して9年一貫の課程として、自然と生活科学技術教育教案が採用され、校外教育実習や自然教育などに利用されている。 | » 下坪熱帯植物園9年教育解説 |
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室内での教育理論と屋外での体験実習を相互に利用することにより、学生の自然科学教育における学習効果が向上することと、それだけではなく、学生たちが動植物の飼育栽培や環境保護への思いを、永遠に高く持ち続けていく事を、最終的な教育目標として期待している。2003~2006年の間に、各機関団体、各等学校の32,822人の学生が、本実験林で屋外教育や自然教育活動に参加した。 |
教育推進専門書と図書設備
本実験林には図書室を設けており、現在の総蔵書量は約1万冊を越え、中でも日本統治時代の文献は参考価値が非常に高い。本実験林は教育推進に関する専門書を積極的に収集しており、現在、本実験林が編集印刷して出版した教育推進刊行物は40種、林学専門書は78種、林業特集は19種ある。150以上の機関や関係各者に利用されており、実用・応用を推進し、学術交流を促進している。例えば2006~2007年では、改訂・渓頭コケ植物概略の折込ページ“コケの痕跡”、渓頭自然レクリエーションエリアの渓流でよく生息している昆虫の折込ページ、竹林でよく見られる昆虫生態の概略折込ページ、などがある。この他にも、本実験林が自主出版した「国立大学生物資源および農学院実験林研究報告」では、国内外における各実験研究成果の寄稿を掲載している。第1号(1952年)から第251号(2006年3月)までに、計846編の研究報告が印行されている。 | » 本実験林の発行物 |