天然林の総面積は12,057ヘクタールである。面積は比較的広く、一般的な天然林以外にも、水源保養林、保護林、保安林、などもある。その多くが天然林と竹林の混生、もしくは険しい地勢、そして砂利である。樹木はまばらで、林業には不向きである。近年、天然林では伐採がほとんど行われておらず、将来的にはこのような回復を見込んでおり、この地区の天然林を残すことは、学生に実習と試験研究の場を提供するだけではなく、水土の保持や水源保養の機能を保有していくことでもある。 |
» 関山付近の天然タイワンスギ林 |
1. |
保安林 |
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玉山山麓に位置しており、面積6,449ヘクタール、海抜1,200~3,952メートル、地勢はひどく険しい。日本統治時代に土壌保全のための保安林として編纂され、本省の国土保安上、極めて重要な地位にある。本保安林の様相は樹木がよく茂っており、良好。中部地区における濁水渓集水区の水土保持と水源保養については効果が非常に高く、現在、この全ての森林が玉山国家公園の範囲内に包括されている。 |
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2. |
水源保養林 |
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本実験林管轄区の人工林区域の森林を含む、本管轄区の渓頭経営林区第3、6林班、及び和社経営林区第25林班の天然林地区にあり、合計面積1,307ヘクタールである。当該地区は水源保養、土壌保全、景観の保護などの理由から、水源保養林方式で経営している。 |
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3. |
保護林 |
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本管轄区の対高岳経営林区29、31林班にあり、総面積は310ヘクタールである。日本統治時代にはクスノキ伐採禁止区域であったが、学術研究や林業経営に提供するために保護林に変更された。本区域の森林様相は樹木が生茂り、種類も豊富、ミカドキジやサンケイ等の珍しい鳥類の生息地でもあり、台湾最大のクスノキ神木も生息している。 |
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